書籍作りについて

校閲とは?基本知識やポイントを解説

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旅人にとっての宿(逆旅)のような人生の休憩場所や分岐点をつくる、逆旅出版です。

1冊の本が完成するまでには、執筆から編集、デザイン、印刷、製本など、数多くの工程があります。

その中でも、「校閲」は正確で信頼できる情報を読者に届けるために、本作りにおいて大切な工程です。今回は、校閲の基本やその重要性、さらに校閲を行う時に押さえておきたいポイントを解説します。

校閲とは

校閲とは、本や文書などの情報や内容が正確かを徹底的に確かめることです。

校閲では、事実関係や内容全体の一貫性に加え、文章表現や言い回しに誤りがないかなど、全体を入念にチェック。この校閲を通じて、正確で品質が高い本を作り上げます。

校閲が重要な理由

校閲が重要な理由は、読者に正確な情報を届ける必要があるからです。

校閲を行うことで、作品としての本の質と完成度が向上します。もし校閲を行わなかったら、誤った情報や誤解を招く表現がそのまま使用される恐れがあります。それにより、著者や出版社、そして何より本への信頼が失われてしまうかもしれません。

だから校閲は、本作りにおける欠かせないプロセスのひとつなのです。

校閲と校正の違い

校閲と校正は、どちらも本を作る時に必要な工程ですが、それぞれで確認するポイントが異なります。

「校閲」は、本の情報や内容が正確かを確認し、事実関係や因果関係、論理の一貫性や情報の整合性を確かめることです。

一方で、「校正」は誤字脱字や表記ゆれ、文法や言葉の誤りを修正し、文章そのものを精査する役割を持っています。

情報や内容の正確性を担保する「校閲」と、文章の正確性を担保する「校正」の両方があるからこそ、信頼性が高く読みやすい本が作られるのです。

校閲でチェックするポイント

校閲では、本の品質を高めるためにさまざまなポイントをチェックします。以下に、その具体的な項目を紹介します。

①正確な事実関係の確認

本に記載されている情報や事実に、誤りがないかを文献や資料などをもとに確認し、正確性を保つことが重要です。

②固有名詞の確認

人物名や地名、会社名や団体名などの固有名詞を確認します。漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットなどの表記に至るまで、適切な情報ソースと照らし合わせてチェックします。

③全体の矛盾を確認

本全体を通じて、内容に矛盾がないか確かめます。本の途中で登場人物の設定や主張が変わっていたりしないかなど、一貫した論理構成になっているかを精査します。

④文章表現の確認

文章表現や言い回しが適切かを確認します。全体のトーンとしての違和感や、一文が長くなりすぎていないかなどを確かめ、よりわかりやすい表現や文章に調整します。

⑤不適切な表現を避ける

読者に不快な思いをさせる言葉や不適切な表現が使われていないかを、慎重に確認します。誤解や不快感を避けるために、読者の受け取り方を意識して確認することが重要です。

校閲で本をより良いものに

校閲は単なるチェック作業ではなく、本の品質を高めるための重要な工程のひとつです。校閲を通じて、誤った情報や不正確な内容を防ぎ、信頼できる情報を読者に届けることができます。

また、校閲をサポートするサービスやツールを活用することで、さらに精度を高めつつ効率的に進めることが可能です。

校閲の基本やポイントを押さえて、本に込めた想いを読者に正確に伝える、より良い作品を目指していきましょう。

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